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2004.12.06

娘誕生(3)

明けて12月7日。

会陰押しをやり続けた旦那がへとへとになっているのがわかった。
休んでと言っても休まないだろうと思ったから、陣痛の合間に寝たいから、すこし放っておいてくれと頼んだ。
旦那は納得してかたわらのソファに座り、ソッコー気絶。
さすがはノビ太と張るオトコ。

妊娠中に参加した母親学級や両親学級で、陣痛のときにやってもらうとラクな方法として「会陰押し和痛法」というのを教わっていた。これは、陣痛がきたら、旦那とか母親とかの付き添いの人にゲンコツでググーっと会陰を押してもらうというもの。押すタイミングは、息を吸ったとき。で、吐くときにはゲンコツを当てたまま、かけた圧を逃さずゆっくり引いてもらうのだ。
この会陰押しでラクになる人がけっこういるという話だったが、ラクなような気がしたのは最初だけで、あたしには向いてなかったと思う。
旦那が寝てしまい、一人で陣痛に耐えているときのほうがラクだったのだ。
壊れるのではないかと思うような痛みをだましだまししながら深く呼吸をする。
痛くないわけではない。
でも痛さを受け入れられるようになった。
のぞきにきた助産師さんはあたしの顔を見て

「そんなキレーな顔してちゃあまだまだだね」

などと言ったものだが。
フングググゥーと鼻穴開いて悶えるべしなんて決まりはないはず。
痛いけど、叫ぶほどではなくなった。慣れたのだ。

そのかわり吐気がひどくなってきてまいった。昼間のカレーうどんがここでも祟っているような気がした。
喉が渇くからとウーロン茶を飲むのだが、ストローで液体を吸っても少ししか口に入ってこなかった。吸う力がなくなっていた。
うとうとしていると、激痛で目が覚める。けっこう眠ったような気がして時計を見ると、さっきの痛みから5分くらいしか経っていない。
そんなことを繰り返した。

子宮口はじりじり開いてってくれて、午前6時前には全開になった。

分娩室でモニターしているときに、「まだまだだね」と言った助産師さんがなにげなく内診したら、全開していた。
ほんの数分前に女医先生が内診したときは9センチだったのだが…。

「やだ全開してるじゃない。ちょっと先生呼んできてよまったくもう何診てんだか」

その言葉を聞いて、女医先生と助産師さんの間には微妙なものが臭っているなぁと、下世話な詮索をする。
痛みに慣れてしまい、このときちょっと余裕だったのかもしれない。
全開、すなわちイキめる、産めるというので、嬉しくなっちゃったってのもあるけど。

女医先生が戻って、いよいよである。
旦那も頭の方に来てくれていた。
立ち会うかどうするかはそのときに決めるなんて言ってた旦那は、確認もなにもされずに分娩室に連れ込まれたそうだ。

「だって “旦那さん、入ってください!”って当然のように呼ばれたらさ。あっハイって行くしかないじゃん」

そうだね。そこで悩まれてもイヤだったわ。


イキんだのは、たぶん4回。
でもイキめてたのはそのうちの2回だけだったように思う。
会陰切開もした。
赤ちゃんの頭が出てきてからのハッハッハッハッ(いぬのような短い呼吸)もした。
妊娠中に情報として仕入れていたあんなことやこんなことを次々と体験する。
本のとおりだ…とどこかで思う。

オシモから、ずるずるずるーと赤ちゃんが出てくるのがわかる。

「生まれた!……あっ…泣いた!」

旦那が実況中継。

泣き声が聞こえた。


2003年12月7日早朝、3,022グラムで長女誕生。

猿とかヨーダとかガッツ石松とか、産まれたての赤ちゃんが似ているといわれるものはたくさんあるけれど、うちの子は、強いていえばガッツだと思った。
でも(でもってなんだ)、可愛いかった。

すんごいすんごい可愛いかった。

↓生後1日のガッツ。
2003-1208-1125.jpg

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